2011年6月8日水曜日

日々是○○ 「にじみ出るもの」

夕方、事務所に見学のお客様がいらっしゃいました。特に住宅や別荘の計画があるわけでもないらしく、岡谷で用事を済ませ、その帰りに八ヶ岳倶楽部でお茶をしていたそうです。

さて、帰ろうかと車で下り始めた先に「何やら気になる綺麗な建物を見つけぞ」ということで、だいぶ行きすぎてしまったもののUターンをして立ち寄って下さいました。

事務所の中をご案内して、暫くお話をさせて頂きました。建築に興味をお持ちだったので、お会いした第一印象は、同業の方かと思ったのですが、お仕事はご住職だそうです。

襟の高い素敵なボタンダウンのシャツがとてもお似合いで、優しい目に、優しい口調、確かに髪形はご住職らしいスタイルでした。現在お寺の近くにお参りをされる方がご利用になる小さな建物をご計画中とのことで、その建物をどの様にするか検討中とのことでした。1日で利用する時間が限られているため、こだわった建物にするか、簡易的にするか迷っているようでした。私はそのお話を聞いて「時間は短くとも、ご利用される方のために気持ち良く過ごせる建物にするべきだと思います。」とお話しました。

今考えると、神職につかれている方に偉そうなことを言ってしまったなぁと思いながら、素直な気持ちでホロッと言ってしまったのはご住職の力なのだと思います。生き物と言うのはにじみ出る何かを持っていて、隠しきれないものですね。攻撃的であればそうであり、友好的あればそうであり、対峙した時にどちらかの雰囲気になっていくのでしょう。

日々是経験、気づきのある出会いでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿