2011年6月3日金曜日

現場でヒトリゴト 「伝わる楽しさ」

 今日は一年半前にお引き渡しをしたお家の改修工事の打ち合わせに行ってきました。伺う度に様子が変わっているので、とても楽しみなお家なのです。

ちなみにこの画像はキッチンでも洗面所でもなく、お庭にあるガーデニング小屋の中にある流し台です。

もちろんクレアで設計施工をしたのですが、驚くのはオーナー様の演出力と言うか、とにかく雰囲気を創り出すのがとてもお上手なんです。

なんだか見ているだけで楽しくなってくるような空間です。
勿論、オーナーさまが笑顔でお庭仕事をしているのが目に浮かんできます。


緑の中にたたずむこの小屋は母屋とおそろいのデザインで名前は「プラムハウス」。

なんでプラムハウスと言う名前かと言うと、もともとこの小屋を建てる前に、この場所には梅の木があったんです。

ただ、どうしてもこの位置に小屋を建てないといけない状況で、梅の木があった証と言うか、梅の木の変わりということで「プラムハウス」という名前になったわけです。

その命名に思わず「いいねぇ~」と唸ってしまいました。
和氣さんナイスアイデア!

 名前はオーナーさまも気に入って頂いたようで、表札まで付いているのを見て感激!!アイテム一つ一つがとても良い味を出していました。
廻りの木も青々とした中、茶色の屋根の小さな小屋にオーナーさまのお庭への思いがいっぱい詰め込まれています。
自分たちができることは、キャンバスとしての建物をおつくりするところまで。
その後は、それぞれの建て主さまが思い思いの絵を描き、仕上げていくのだなぁと思いました。

と言う事は、自分たちの仕事は建て主さまに沢山お話を伺って、仕上げがしやすいように、理想のキャンバスをつくると言う事になりますね。

建築は造り手の自己実現ではなく、あくまでも建て主のものだから

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