2011年8月16日火曜日

ちょっと一息 「里帰り」

身内の新盆があり、実家へ帰省しました。私の実家は茨城県の北部海沿いにある工業都市です。

今回の震災では親兄弟はみな無事でしたが、
避難を余儀なくされ不自由な日々を過ごしたようです。

滞在中、街の様子を見て回りましたが、人々は普通に暮らしいます。
ただ、未だに瓦屋根にブルーシートがかかったままの家は多数見受けられ、実際に新築したばかりの実家も壁が動いたせいか、クロスに亀裂が入っているところが目立ちました。

子供の頃によく遊んだ海に足を運びました。海水浴場は昔のような賑わいはなく、客の数は激減しているようです。泳いでいるのはやんちゃそうな若者達だけで、子供の姿はあまり見られませんでした。海沿いの道路を走っていると、道路が隆起したのか、沈下したのか兎に角、道路の形状が変形している所がみられました。地震の大きさを物語っているような光景でした。

滞在中はあまり震災当時の話は話題にあがりませんでした。普通になってしまったのか、話題にしたくないのかはわかりません。
ただ普通に子供達が「公園にいきたい!」といっても「公園は今行ってはダメなんだよ」とか、飲み水はペットボトル、野菜も県産のものはあまり買わないというのが普通になっていました。

私がこの数日で感じたのは「どうこう言っても、どうしようもない」と言った雰囲気でした。地震の脅威は小さな甥っ子の心にも傷を残したようで、保育園で食事をしても、もどしてしまうと言った症状がでているようです。彼だけではなく、沢山の子供たちが同じような症状を訴えているようです。

今回の帰省に合わせて、南相馬の友人に桃を送りました。友人は桃が大好きで、すぐさま電話がかかってきました。福島はモモも有名で、今年はな桃を食べるのを諦めていたそうです。

友人は避難先から自宅に戻ったそうです。戻る理由も「どうしよもない」でした。大工をしている友人は復旧工事のために毎日線量計がふりきるような場所で仕事をしています。

被災地の様子は友人の口から聞くものと、ニュースで見るものとは違い今後のことが心配されます。

一日も早い復旧、復興を祈るのと同時に、早く安全な生活が出来るようになることを心から祈ります。







0 件のコメント:

コメントを投稿